Brand Conceptブランドコンセプト

今春、エンメからデビューする「r.steLLA(アールステッラ)」。人気インスタグラマーの星玲奈さんがディレクターを務めるレザーアイテムのブランドです。ファーストコレクションは、大小ふたつのサイズが揃ったトートバッグ。デザインや素材へのこだわりなど、どのような想いでバッグをつくったのか、気になることを聞いてみました。

レザーの上質感あふれる品のあるバッグができました

Question.01

アールステッラはどのような背景から誕生したのでしょうか。

昨年、ラルコバレーノの革小物でカラー別注(コラボレーション)をさせていただき、その縁で「新しいバッグブランドをやってみませんか?」と誘っていただいたのがきっかけです。私自身、ファッションアイテムの中でもバッグは大好きなので、ぜひ挑戦してみたいと思いました。私ぐらいの年齢の女性だと、プチプラなお洋服はOKでも、バッグや革小物はできるだけいいものを持ちたいと思っている人が多いのかな、と。バッグをつくる側に立ってみて、最初はどうすれば上質なものがつくれるのかなというところを考えました。

ブランド名は、私の名前を表現したもの。最初は別のアプローチからいろいろと考えていたのですが、好きな言葉や単語の意味を表現しようと思うと、すでにブランド名として使われているものが意外と多く、最終的に自分の名前を入れることでイメージを固定することなく、これから表現の幅が広がるのでないかと考えました。ステッラはイタリア語で星を意味します。

Question.02

バッグを企画するにあたって、最初にどんなことを考えましたか。

どんなバッグがより多くの人に使いやすいのかなということです。例えば、性別や年齢層、子どもや仕事の有無など、ライフスタイルが違っても、どんなバッグが身近なのだろうかと。そう考えると、大きめのトートバッグはパソコンも入るしオフィスにも行ける、小さな子どもがいる人にとってはおむつなどのベビー用品も入れられます。まずは、より多くの人たちの多彩な生活シーンに寄り添えるものをつくりたいと思ったときに、最初に浮かんだのがトートバッグだったんです。

トートバッグならさまざまなスタイルの服装にも合わせやすい。例えば、ショルダーバッグだとカジュアルな路線になってしまいがちだけど、トートなら素材や形によってはきれいめなスタイルにも合うし、デニム&Tシャツというラフな格好とも相性がいいですよね。

そして、私の子育ての経験から、着脱式ショルダーベルトの付いた貴重品を入れられるようなサイズのバッグがあると重宝するのではないかと考えました。大きなバッグだと、小さいものを入れたときにバッグの中で迷子になってしまって取り出しにくい。そんなことにならないように、お財布やスマートフォン、メイクポーチ、最低限の身のまわりのものを収めることのできる小さめのバッグもあれば、いろいろなシーンで使いわけができるのではないかと思いました。

Question.03

デザインの特徴を教えてください。

トートバッグというとキャンバス地のものをよく目にしますが、生地によっては柔らかすぎたり、逆に硬すぎたり。また、使っているうちに使い込んだ感じが出てきて、カジュアルな格好には似合っても、きれい目な服装には合わせにくかったり。なので、さまざまなスタイルの服装に合わせられることを重視したいと。そして、見て触って上質だと分かるバッグにしたいと思い、素材にはレザーを使いました。

デザイン面では、単にシンプルなだけでなく、ブランドのアイコンや象徴となるものを取り入れたいと考えました。どんなデザインやディテールだったら服装がランクアップするのだろう、個性的すぎずコンサバすぎないものって何だろうと考えたときに、思い浮かんだのがスタッズでした。スタッズといってもデザインはいろいろ。存在を主張しすぎない、バッグの使いやすさを邪魔しない点を考えて、ラウンド状の平らなデザインのものを選びました。

トートバッグって、ある程度の大きさがあると、デザイン的な要素が何もないと本体がのっぺりして見えがちですが、ここにベルトを付けてみようと。そしてそこにスタッズを施しました。本体に縫い付けたトートバッグはよく見かけますが、ベルトを浮かせることで動きが出て、アクセントになったスタッズの存在感もちょうどいい感じになったのではないかと思います。このスタッズつきのベルトがあることで、バッグ全体の印象をほどよく引き締めてくれているのではないかと思います。

Question.04

機能についてはいかがでしょうか。

トートバッグは横からみると長方形のような形が一般的ですよね。荷物が多いときはその形が重宝するのですが、私は体が小柄な方なので大きなバッグを持っていると、全体のバランスが取りにくくなってしまうんです。小柄な女性が持ってもバランスよく見せるにはどんな方法があるのかなと考えたのが、両サイドの広がりをバッグの中に折り込んで、スリムかつコンパクトに見せるというデザイン。横から見るとちょうど台形のように見えるようにしました。荷物が多いときには広げて持ち、コンパクトにしたい時にはサイドを中に折り込む。ひとつのバッグだけれど、いろいろな見え方が楽しめるのも機能性のひとつなのかなと思います。

あと、こちらもこだわりのポイントの1つ。内側の裏地は色移りしにくいマイクロスエードを使っていることです。以前、切りっぱなしのレザーを使った裏地のないレザー製のトートバッグを使っていたことがあったのですが、バッグの中に入れたお財布にレザーの色が移ってしまって。バッグもお財布もどちらも大好きで使っていたものなので、それはそれはショックをうけました。。。なのでそんな思いはもう阻止したい!こうした使ってみないと分からない点にもこだわっているので、私としてもクオリティには自信があります。

Question.05

レザーについて、こだわった点はありますか。

レザーアイテムは見たり触ったりすると、いいものかどうかが分かりやすいので、上質な素材に見えるかどうかはとても重要なポイント。実際に日本でなめした品質のいい牛革を使っていて、こだわったのは艶を抑えた表面の仕上げです。そして、ほどよいシボ感のあるレザーにしたことで柔らかい雰囲気になったと思います。スムースレザーの中には、デリケートすぎて傷が付きやすいものもあるのですが、このレザーなら傷がつきにくいので、より多くの人に幅広いシーンで使っていただけるのではないかと思います。

あと、コバ塗りの仕上げが丁寧にされていて、こうした些細なところのクオリティがとても高いんです。だから、全体を見たときの第一印象はとても上質。この素材と縫製によって、思っていた以上に上品なたたずまいのバッグに仕上がりました。

Question.06

カラーバリエーションは3色ありますね。

もともと印象が異なるカラーバリエーションは考えていました。まずブラックは定番カラーとして絶対欲しい。そして、次の色を考えたときにブランドを売り出すのが春なので、ホワイトやベージュ系かなと。真っ白だと汚れが気になるし、女性はニュアンスカラーが好きな方が多いし、グレーほど落ち着いていないという理由でベージュになりました。出来あがったものを見ると、意外に汚れが目立たないだけでなくすごく上品な仕上がりになって、ブラックとは全く異なる印象になったのは嬉しい驚きでしたね。

この2色だけでもよかったのですが、コーディネートのアクセントになってくれるような色もあったらいいなと。大きなインパクトを求めていたわけではないので、くすんだ感じのアイスブルーを3色目に選びました。パステル系のカラーって年齢を重ねると扱うのが難しいのですが、グレイッシュな色なら一気に使いやすくなる。コーディネートを明るく見せてくれる効果もあるし、本人なりのこだわり感も表現できるのではないかと思います。

Question.07

最後に今後の展開予定や抱負を聞かせてください。

このブランドのアイデンティティーはスタッズの付いたベルト部分なので、ここだけを変えて展開するのもいいねと話をしています。例えば、これは平らなスタッズだけど、スタッズのデザインを変えるだけで印象は一変すると思うので、遊び心を持たせたものがあってもいいのかなと思います。ベルトやスタッズの色を変えるだけでも面白いし、表情を変えやすいので、この展開はいつかはやりたいですね。

それと、今回のデビュー作で私が最も気に入っているのは、レザーや縫製の上質感。このレザーの雰囲気やクオリティのよさを気に入っていただける方が増えてきたら、このたたずまいは活かしながら、別のデザインやシリーズといった展開もしていきたいと考えています。